アスベストの定量と定性分析の違いとは？

2006年8月31日以前が着工日の建築物は、アスベストの使用が認められるものが多いことからも設計図や目視による調査を実施、建材の種類の確認や必要に応じて採取分析が求められます。不動産売買の際に、建物に石綿が0.1％以上含まれるものについては重要事項説明書に調査結果の説明が記載されていなければなりませんの、売買取引はもちろん賃貸契約を交わす物件においても同じことがいえます。アスベスト分析には定性と定量、2種類がありますが、定性は含有もしくは含有梨を判定するもので、具体的には石綿が0.1％を超えているか否かを確認します。アスベストの含有の有無を確認するための分析方法で、どのような種類のアスベストが含まれているのかを調べます。

基本的には、JISA1481-1もしくはJISA1481-2の2通りが公定法に決められたものでいずれかで対応します。この補法で調べてアスベストが検出された際には規制値の0.1％を超えている可能性が高いため、石綿含有建材として適切な措置を行うことで定量での検査を行う必要はなくなります。定量分析は、石綿の含有率を判定するための検査で、含有が確認された試料を使い含有率を確認します。定量の場合は、JISA1481-3～JISA1481-5までの3通りが公定法に決められたものを使用します。

以上をまとめると、含有の有無を確認するのが定性で、JISA1481の-1もしくは-2の公的法で調べます。このとき、含有している判定になった際には定量での分析を行い、含有率を割り出します。この時使うのがJISA1481-1～-3までの3通りの公的法です。