アスベスト調査をすることで得られるメリット

建築関連の工事で欠かすことができないアスベスト調査は、建材に石綿が含まれているか予め確認できるのが大きなメリットです。石綿は鉱物繊維の一種で飛散しやすく、吸入すると肺に残り続けて悪さをすることがわかっています。アスベスト調査は飛散のリスクや対策の方針を決めるのに役立つので、現在は特定の工事の際に調べて報告することが義務付けられているわけです。解体工事だけでなく、改修工事でもアスベスト調査が必要ですから、作業者の健康を守るために必ず実施することが大切です。

調べる方法は主に顕微鏡を使った目視ですが、設計図などの資料も確認の対象となっています。資料と合わせて試料も調べることで、より確実な判定を下すことができます。アスベスト調査は試料採取にも健康リスクを伴うので、専門的な知識を持つプロに依頼して任せるのが正解です。顕微鏡で調べるのにも専門の設備と環境が必要ですから、専門家に相談して依頼した方が良いといえます。

アスベスト調査を実施するメリットは、安全な作業環境の確保と、作業者の安全を守れることにあります。対策の範囲と方法もわかるので、対策に要する時間や費用といったコストの抑制にも繋がります。着工後に石綿を含む建材が見つかると、工事を中断して調べたり対策することになるので、工期が延びてコストが増大します。それを避ける意味でも、事前にしっかり調べることが重要で、コストをかけるだけの価値と意味があります。